貯蓄型保険を解約した話
5年程積み立てていた貯蓄型保険を全て解約しました。
金融リテラシーが低すぎた5年前の私はカモネギちゃんだったわけですが、
色々勉強を重ねた結果、「いかん…毒キノコ食べてる…」と気づいたのでスパッと切りました。
そんなわけで保険に入った経緯、解約した経緯、同じようなものに気を付けてね…という話をします。
- 保険の負担が大きくて貯蓄が進められない…
- 保険に入ろうか、または、解約しようか迷っている
- 保険屋さんにカモられた実体験を知りたい
そんな方に参考になる話になるかと思います。
私の失敗談を生かしてください・・・

注記:全ての貯蓄型保険がダメだよとお伝えしているのではなく、
あくまで私が契約した保険はこうでしたよという体験談になります。
こちらを参考にご自身の保険は当てはまるのか、振り返るきっかけになればと思います。
保険に入った経緯
ある日、妻からこんな話がありました。
会社の先輩から保険の販売員さんを紹介してくれるっていう話があって、
始めは『保険のお勉強』からさせてくれるんだって。一緒に聞いてみない?
子どもも生まれたし、この子のためにも保険に入った方が良いと思うの。

今思えば怪しさプンプン、お勉強で終わるわけないやろ、やめときなはれや…なんですが、
当時の私は、金融リテラシー無し、勉強になるなら聞いてみるのも良いか~と気軽にOKしました。
そして近所の喫茶店で面談。
いかにも「保険セールスマン」なきっちりスーツのさわやか男性が現れました。
今日は『保険のお勉強』ということで!どのような保険があるのかと言うお話と
これらで将来にどう備えられるかと言うことをお伝えできればと思っております!

みたいな感じで、終身・養老・学資・医療…等々、あらゆる保険の説明を受けました。
また「ご参考までに…」ということで、現在の貯蓄、収入、住宅ローンなど
我が家の資産状況をきっちりヒアリングされ、その日は終わりました。
前回お聞きした状況を踏まえ、余剰資金を無駄なく運用するプランをご提案させて頂きます!

ということで、私たち夫婦の貯金を無駄なく使いきる(なんなら将来分まで毎年持っていく)
次の5契約(私の分)+3契約(妻の分)が提案されました。
- 終身保険 (定年まで積立→死亡時に家族が受取)
- 米国ドル建て養老保険 (xxx万円4年で積立→払済みにして15年後に受取、住宅ローン返済)
- 米国ドル建て養老保険 (xxx万円4年で積立→払済みにして老後に年金受取)
- 米国ドル建て養老保険 (定年まで積立→老後に年金受取)
- 米国ドル建て学資保険 (子どもの大学入学まで積立→まとめて受取)
- 終身保険 (定年まで積立→死亡時に家族が受取)
- 米国ドル建て養老保険 (xxx万円分4年で積立→払済みにして老後に年金受取)
- 米国ドル建て養老保険 (定年まで積立→老後に年金受取)
今は低金利なんで預貯金なんて増えませんよ。住宅ローン返済も繰上げなんて勿体ないです!
それがこの保険に入れば数十年後にホラ!2~3割増やしてお返しできます!

今思えば1回目は私たちの金融リテラシーの低さを見定め、どれだけ搾り取れるか材料集めの面談、
2回目はそれを踏まえてMAX搾り取りプランをご提案、という内容でしたね。
金利の相場感が分かっている今からすれば、数十年後に2~3割増ってすんごい低利率ということに気づけます。
が、当時の私たちは「スゲー!放っとくだけでそんなに増えるんだ!」と素直に聞き入っていました。
その日はそこで終わり。夫婦でしっかり話し合ってください~と後日また会うことになりました。
ここまでお読み頂いた皆様なら、ご想像頂けるように、前回の提案通り契約しました。
販売員さんは毎年、契約状況の確認と言う名目で訪問してきて、
その度にしっかり資産状況などをチェックし、新たな保険提案を持ってきていました。
4年目には第2子を授かり、育休でお給料が入らなくなっても、貯金などで賄っていました。
毎年3桁万円を払っていたのでかなり苦しかったですが、これも将来のため…と耐える日々。
いや~この4年間、かなり大きいご負担だったと思いますが、
これで今後は少ない保険料で将来も安泰ですね!

少ないと言っても、毎年3桁万円近いんだけど…と思いながらもホッとしていました。
金融リテラシーアップ→解約まで
育休期間、私はそれまで仕事に充てていた時間を、家庭に向き合う時間に変えることができました。
暮らしを改善しようとミニマリスト的な生き方を参考に家財を見直したり(先輩ミニマリストさんたちに感謝…)
そこから家計管理に目覚め、金融リテラシーもぐいぐい上げていく中で、気づきました。(某学長に感謝…)
しまった!ぼったくり保険に引っかかってる!

旧積み立てNISAから、インデックス投資なども続けており、それとの比較からも、
保険分の利率がいかに低いか(年利1パーセント未満)ということに気づきました。
満期近いものは残した方が良いか?払済のものはどうしよう?など考え調べましたが、
結局、全解約が最適解という結論に。
(寝かせることで解約返戻率が上がっても、被害額は大きくなると言うマジック。。。)
「保険解約しようと思う」妻にそう伝えた日、私のスマホは怒れる妻に画面を割られました。
そう、既にぼったくり保険と言う毒キノコに、すっかり洗脳されていたのです。
じゃあ学費はどうするの?老後は?(#^ω^)ピキピキ

私もそうだったように、誰しも自分の過ちを認めるのは怖いものですよね。
金融知識を身につけるのにいかに時間が掛かるかも、経験していたので良く分かりました。
これは…話が通じる状態では無い…

解約にあたって、どう保険解約するのが一番スムーズなのか、色々調べましたが、
契約している保険会社は担当のライフプランナーに連絡しないとダメとのこと。
(オペレータに連絡しても、結局折り返しでライフプランナーから連絡がくるらしい)
諦めて、ヒビ割れたスマホで直接連絡を取りました。
ぼったくり保険に気づいたよってことをやんわりアピールしながら、全て解約したいです。と伝えました。
分かりました。本日付けで手続します。

案外すんなりでした。
恐らくですが、販売員さんとしては、契約してすぐの膨大な手数料も、
4年分の大きい売上部分(=営業成績?)も取れていたので満足だったのかもしれません。(予想)
あるいは、妻の契約はそのまま、と言う所で、強く出れなかったのかもしれません。
(後々大変かも知れないですね。。。)
その後・・・
解約により、目減りした契約もありましたが、円安の恩恵により合計では10%プラス位で返ってきました。
(これは本当に運が良かった・・・損害は機会損失、そしてスマホ修理代。。シクシク)
返ってきた金額で、住宅ローン返済(完済)を行い、
残りはインデックス投資・米国高配当株ETF(自分年金)に少しずつ回しています。
おかげで、これまで稼いだ分だけ住宅ローンと保険料で相殺されていたハムスターの回し車家計から、
着実に階段を上っていける優良家計に切り替えられたかな!と思います。
気持ちも家計も前向きになっている・・・(実感)

妻の保険契約をどう解約するかという課題も残ってはいますが、
熱烈な保険信者の洗脳を解くのは時間が掛かりそうなので、気長にやっていくつもりです。
私のケースの場合は、即解約するのが最適解でした。
(ご自身の保険も、年利や返戻金の額で丁寧に算出してみてください。)
いかにしてお客の財布から保険会社の財布に移すかを考えているように思いました。(それが商売ですからね)
私の担当ライフプランナーは、少しでも余剰資金があると分かれば、新しい保険商品を提案してきました。
私自身、「貯蓄型保険は毒キノコやで〜」と筋肉ライオンさんに言われても、すぐに動けませんでした。
自分が入っているものだけは優良なハズ、そんな一概に言えないでしょ、と頑なでした。
でも自分で勉強して、きちんと調べてシミュレーションしてからは、頭でも心でも納得して解約できました。
(きっと解約の結果赤字でも、解約していると思います)
だからこそ、妻を説得できるのは、彼女自身が勉強しようと動いてからになる、と悟りました。
私の失敗が、皆さんのお役に立てれば嬉しいです!

最後までお読み頂きありがとうございました!
